まだ現役。

広告業界で働くITエンジニアなおっさん、未だにラノベを読む。ラノベ以外も読むし、時にはゲームやアニメの話もする。

『エルフでビキニでマシンガン!』読んだ

こんにちは、おっさんです。

最近映画は観れていないのですが、まあ移動途中とかに気軽に読めるラノベくらいなら、読書時間取れます。 とはいえ、記事を書く時間がとれるかというとまた別の話ではあるんですが。

ともあれ、本日は『エルフでビキニでマシンガン!』のレビューとなります。

http://www.mediafactory.co.jp/files/d000172/elfdebikini_ceuz_cover.jpg

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エルフで! ビキニで! マシンガン!

説明ッ!

ってね、誰が『ビシバシチャンプ』とか知ってるんだよ、って話なんですが。 ともあれ、タイトル見た瞬間にあの独特のリズムが浮かんできまして、思わず書店で手に取ったわけです。

だってエルフですよ?そんでもってビキニで、しかもマシンガン。男の子の好きな三大要素なわけで、これでテンション上がらなかったら嘘ってなもんです。

あ、ビシバシシリーズを知らない人は、この動画を見るといいと思うよ。開始10秒でなんとなく僕の言いたいことは分かってもらえるはず。


スーパービシバシチャンプ 全クリ

『エルフでビキニでマシンガン!』の作者、イラストレーターについて

『エルフでビキニでマシンガン!』の作者は神野オキナさん。ファミ通エンターテイメント大賞で奨励賞を受賞し、受賞作をベースにした『闇色の戦天使』でデビューしています。以後、ソノラマ文庫にて『南国戦隊シュレイオー』、カドカワハルキ文庫『鬼姫斬魔行』、電撃文庫シックス・ボルト』等を発表しましたが、なんといってもアニメ化もされた『あそびにいくヨ!』が代表作でしょうか。

あそびにいくヨ!』もそういえば沖縄が舞台でみんな露出度高めでしたね。キャーティアにビキニを着せれば最強に見えます。 ちなみに日本推理作家協会の会員でもあります。

イラストレーターはbobさん。もちろんいろんなお仕事をなさっているんですが、本人がtwitterプロフィールで

ブラウザゲームで名誉ある脱衣パワー絵師

と名乗っておられるわけで、こう紹介してもいいでしょう。「『艦これ』で妙高型とか川内型とか書いている人」と。あ、ちなみに僕はこの型なら川内と足柄がすきです。つまりはあれですね、来年夏には妙高型がビキニでヒー・ハーッ!!する限定グラに期待していいんですね。

ちなみにbobさん、『エルフでビキニでマシンガン!』刊行記念で素晴らしいイラストをアップしておられます。R付きではないですが、一応リンクだけということで。極上ですな!

https://twitter.com/biyonbiyon/status/780426525506011136

『エルフでビキニでマシンガン!』のストーリー

卒業まであと一年というある冬の日、俺は親戚連中の理不尽な強権で高校を転校することになった。最後の別れをと、いつも放課後に顔を合わせていた不思議な雰囲気の漂う美人の先輩と言葉を交わして教室を出ると。校舎は結界でも張られたように静まりかえり、先輩は武器商人と銃器の密売交渉を始めだしたのだった!「敷地の外へ!」という先輩の声に駆られて正門に向かって走り出す俺を白光が包み、次の瞬間――!? 純真無垢なエルフ軍団がビキニ姿でマシンガンをぶっ放す、前古未曾有の異世界召還グラディエーター遂に登場! ヒー・ハーッ!!

エルフでビキニでマシンガン! | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

ということで異世界転移モノ。や、あえて言えば異世界転校モノ、か? 転移先でも結局学校が拠点なので。 ついでにいうと実は〇〇転移モノでもある。これは自分で読んで確かめてほしいな。

こういう設定自体は割とありふれているというか、SFガジェットとしては〇〇が実は△△という形で古くからあるテンプレといってもいい形式。なので特段の驚きはなかったけど、その先に住んでるのがビキニを着た、エルフ、ドワーフ、ヒト。そんな中で成人(とその国で認められる)男子は主人公一人だけ、というハーレムモノでもある、という。盛り込んできたなぁ。

簡単にストーリーを追ってみよう。

主人公は通っていた学校の旧校舎で「先輩」と交流を持つのだが、ある日その旧校舎に主人公、そして彼の幼馴染である「鬼神キリノ」と因縁のある武器商人がやってくる。もうこの時点で何を言っているのかわからないw

危うく銃撃戦になりかけるも、その際「先輩」が発動させた転移に巻き込まれる形で、主人公は彼女の世界「テ=キサス」へと歩織り出されることに。そこは女神ビキニの加護を得るために女性が皆ビキニを着ている世界。さらに「先輩」はその国の女王であり、一時的に世界を超えて現代に日本に来ていた、と。

で、この世界というのがなかなかぶっ飛んでいて、自慢の肌を女神に晒すことで加護が得られるわけで、簡単に言うと露出度が高いほど強い、と。かつての勇者は紐3本だったとか言うけど、それもうビキニじゃないよね!?

なお「テ=キサス」では5年前に発現した呪詛によって、成人男性がみんな死滅してしまっているらしく、唯一生き残ったドワーフの老人も立ち寄った宿屋で童貞を喪失した直後に亡くなっており、主人公もまた、この世界でそんなことになれば……という状態らしい。生殺し極まれりだなあ。

そんな「テ=キサス」だが、地政学的、そして歴史的にに重要な土地らしく隣国の脅威が絶えない。女王である「先輩」がこちらの世界に来ていたのもそうした脅威を打ち払うためだった、というわけ。主人公は生い立ちが特殊で多少銃が扱えるため、「銃使い」として彼女とともに国を守る戦いに身を投じることになる。

戦いの中、やはり転移に巻き込まれていたキリノと再会、さらには世界の謎の一端を明かされて、それを受け継ぐ後継者になって……

という話。うん、読まなきゃわかんないよね、この説明。

各章タイトルが素敵

で、本作なんですが、各章タイトルが映画から取られているのが素敵。映画好きのテンションが高まってヒー・ハーッ!!

せっかくなので、各章題になっている映画を紹介しつつ、本作との兼ね合いと思われる部分を探ってみることにします。あってるかは保証できませんが。あ、ちなみに僕は映画レビューブログもやっていますので、そちらもよろしくお願いします。

ミスター・ノーボディ

伝説の老ガンマンの前に現われた風来坊。その男はいつの日か、無敵と謳われたガンマンを自分の手で倒したい、と語りながらも、老ガンマンとの対決を何故か避けようとする。果たして、彼の真意は……? 生ける伝説のガンマンにH・フォンダ、不思議な風来坊にT・ヒルを配し、脳天気な音楽にのってほのぼのと展開するコメディである。

映画 ミスター・ノーボディ - allcinema

本章はプロローグの位置にありつつも、物語的にはエピローグに当たる場面。主人公「銃使い」が、「先輩」に自分の名前を明かそうとするシーンである。

で、タイトルの『ミスター・ノーボディ』は、マカロニ・ウェスタンの傑作コメディ。凄腕の老ガンマン・ジャック・ボーレガードにつきまとう「ノーボディ(何者でもない存在)」のストーリーだが、つまり本作における「先輩」と「銃使い」の対比であり、名乗っていなかったという点で「ノーボディ」である、ということかもしれない。

ある日どこかで

ある日どこかで - Wikipedia

ネタバレになりかねないので、ストーリーの引用はなし。映画『ある日どこかで』を知っているとなるほどなってなる章ですね。

キス・キス…バン・バン

2005年にアメリカで製作されたコメディ映画かと思ったら、1966年(章題では64年になってるが…)のイタリア/スペイン映画の『キスキス・バンバン』か!

さすがに見ていないうえ、適切にストーリーがまとまったサイトも見当たらないという状態でしたが、よくよく調べてみると007のパロディテイストなスパイ・コメディものであるらしい。ウォーレン(主人公)とミスターX、イギリス諜報部三つ巴で特殊新合金を奪い合う、という内容でしたが、つまり「先輩」と「キリノ」と「ロシアン・マフィア」なわけですね。

スカイ・ハイ

空の上にあるスーパーパワーを持つスーパーヒーローを育てる学校“スカイ・ハイ”に、特殊能力に恵まれた少年少女たちが新入生として入学してくる。 その中には、史上最強のスーパーヒーロー夫婦として知られたザ・コマンダージェットストリームの1人息子ウィル・ストロングホールドもいた。 しかし、ウィルは未だにスーパーパワーが備わっていなかったため、落ちこぼれ組に編入されてしまう。 ウィルはスカイ・ハイでの学園生活をスタートするが、その学園生活は前途多難であった。

スカイ・ハイ (2005年の映画) - Wikipedia

見たことある映画、近年の映画って素敵!はい、2005年のディズニー映画『スカイ・ハイ』ですね。

じゃなくて。これまで無名で何者でもなかった主人公がヒーロー「銃使い」(名前が出るのは次の章ですが)としてデビューする章であり、「先輩」がビキニの加護を得て魔法を使えるアクション・ヒロインだったことが判明する章ですね。 ちなみにこの二人が守る“砦”が実は……なわけで、なるほど納得のタイトル。

シューテムアップ

ある日、ホームレスのスミスは妊婦が悪党に追われている場面に出くわす。加勢したスミスは銃弾の雨の中で出産に立ち会うが、母親は流れ弾に当たって即死。一度は赤子を公園に放置しようとしたスミスだったが、結局見捨てきれずに赤子を抱えて、悪党ハーツたちの追跡をかわす。赤子にあげる母乳ほしさに、付き合いのあった娼婦ドンナに世話を頼もうとするが断られてしまう。この一件がもとで、ドンナにもハーツの追っ手がかかってしまい巻き込んでしまった。スミスは、赤子とドンナを守りながら、ハーツたち悪党からの逃亡を図る。

シューテム・アップ - Wikipedia

2007年にアメリカ映画『シューテムアップ』で主演はクライヴ・オーウェン

前章で異世界「テ=キサス」に流れ着いてしまった主人公が、そのままなし崩しに“砦”の防衛戦で撃ち合いをすることになる章。ちなみに映画の原題は『Shoot 'Em Up』で、意味は「撃ち合いの多い映画」。分かりやすい。

ちなみにこの章では他にもなぜこの国にビキニの女性しかいないのかも語られていますね。

ニュー・シネマ・パラダイス

言わずと知れた名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』。wikiとか見るより、映画本編を見て!頼むから!

というわけでストーリー紹介は割愛。ただこの映画では当時の映写技師のことが語られおり、本編で日本から持ち込んだ映像を「テ=キサス」の人々に見せるシーンとリンク。なおこの時見せた映像と、それを見た彼女たちの感想は……

あ、映画の中では教会の指導でキスシーンをカットするというエピソードがあるのですが、この章冒頭のお風呂(プール)シーンはなんと巻頭のカラーイラストだぜ!

動く標的

また、古い映画ですね。某密林ですがVHSしか在庫がないってマジかと。ともあれ、1966年のアメリカ映画『動く標的』で主演はポール・ニューマン。ストーリーは引用するには長いので、以下のリンクから見てください。

動く標的 (映画) - Wikipedia

刺客は「長い付き合い」のキリノだった、そして彼女は「銃使い」に剣を突き立てて……という章。

……からの、一気にSFに転換する、という章でもある。

大いなる遺産

さらに古い映画。1946年版はさすがに見ていないです。というか原作はチャールズ・ディケンズが19世紀に書いた話なので、そりゃ古いわけだ。テレビ映画も含めて7回も映画化されている『大いなる遺産』。それだけ長い間愛されている作品ということですね。

原題は『Great Expectations』で、直訳すると「大きな期待」なんだけど、Expectationには「(相続の見込みのある)遺産」という意味もある。「銃使い」が受け継いだ世界の遺産の章であるとともに、原作が人と人とが意外な形でつながる話でもあるので、ファンタジーとSFが急に混ざるこの章らしいタイトルですね。

コンボイ

1978年にサム・ペキンパーが制作したアメリカのアクション映画。主演はクリス・クリストファーソン

コンボイ』とは本当は護送船団のことで、映画の中のトラック集団走行シーンをイメージした単語なんだけど、この映画のせいで、アメリカンなトレーラートラックを指す単語だと勘違いされやすいので注意。

トレーラーで敵集団と激突するクライマックスの章。

ちなみに私にいい考えがある とは誰も言わなかった。残念。

薔薇の名前

1986年に製作されたフランス、イタリア、西ドイツ合作映画『薔薇の名前』。主演はショーン=コネリー、監督はジャン=ジャック・アノー。 原作者のウンベルト・エーコが宗教学的な記号学者ということで、キリスト教的世界観と「笑い」の関係のなかにちりばめられた連続殺人の謎を解き明かす、難解で良質なミステリー作品ではあるんですが、なぜこの章のタイトルなのかがよくわからない。

肝心な謎が謎のまま物語が終わるということか、もしくは「笑い」に関係することなのか。

おわりに

もうとにかく!

世界観がぶっ飛んでて素敵。最初は表紙に目がとまって、次に目次が映画だらけで、テンションMAXで読み進めたわけですが、これは次が待ち遠しい!そんな一作でした。

だからって映画説明のほうが本編説明より長いのはさすがに反省しています……

あ、もしこれから読まれる人は、カラーイラストを電車の中で広げちゃダメだぞ!

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